宝飾工房やました　(小樽で数少ない加工・修理店） | 日記 | 本物？リプロ？（その3）

リプロ、つまりひろい意味で偽物には悪意のリプロと善意のリプロがあります。悪意のリプロとは明解にただ利益を求めて騙すために作られた物です。一番悪質な物はコピー商品や、現代の商品でアンティーク・ジュエリーとするには都合の悪い部分を意図的に消したり判別不能に細工した物です。硫黄系の薬品で古さを演出した初歩的な物や、わざと商品に軽いダメージを与え更に色々な方法で古さを演出して購入者を騙す様な商品も有ります。なかには壊れた別々の商品を寄せ集め一つのアンティーク・ジュエリーにしてしまう猛者もいます。指輪の場合は最後の仕上げに古い年代を表すホール・マークの打たれた腕部分を取り付けて完成です。指輪の頭部分は現代の物、腕部分は19～20世紀の物なんて商品が出来あがるのです。